先日5月20日(木)、福島中央テレビ「ごじテレChu!Ⅲ」にて、ウネリウネラBOOKSのことが紹介されました。

 取材してくださった菊竹桃香アナウンサーはじめ、放送にかかわってくださったすべての方々に、感謝申し上げます。

 出版社立ち上げの背景にあるウネラこと牧内麻衣の性暴力被害についてお話すると、番組では、専門家の二瓶由美子さんのインタビューを交え、性暴力事件の現状やワンストップセンターへの相談について、報道しました。

 二瓶さんは性暴力は「誰にでも起こりうること」で、タブー視すべき問題ではないこと、自分や誰かが被害を受けた時、必ず「あなたは悪くない」とすぐに言ってあげることが大切だと話しました。また「『最近福島でも性暴力が増えた』という人がいるが、それは違う。以前からあって表面化しなかったものが、被害者が声をあげるようになって可視化されてきたのだ」と指摘しました。

 ウネラは被害後の人生や家族の支えについて語りつつ、「(今はたまたま調子が良くて本を出したが)『何かができるようになった』ことが良かったのではなく、できないことだらけの日々でも、生きることをあきらめないでいることだけで十分尊いと思う」とお伝えしました。

 被害のことをできるだけすぐに相談することはもちろん大事です。誰もが相談しやすい、相談がじゅうぶんに受け止められる社会を一刻も早くつくらなければなりません。そうでなければ、いまもまたかけがえのない命が失われていきます。多くの尊厳あるいのちが、日々踏み付けにされています。番組内でも話しましたが、ウネラも「結果として生きている」のであって、危険な行動に走ってしまったことは一度きりではありません。

 一方で、どうしても言えない。支援先への電話番号を握りしめながら、どうしてもかけられずにいたり、酷い記憶に苛まれ、ひとり布団のなかにうずくまって泣いていたりする人たちがいることも、事実だと思います。私自身が長い間そうだったように、きょうも誰にも言えず、沈黙のなかを苦しみながら生きている人がいると思うのです。

 私はそういう人たちに、きょうを生き延びているだけで十分素晴らしい、今はそのままでいいんだ、とお伝えしたい気持ちです。そうした人たちに届きますようにと、祈るような気持ちで取材に臨みました。自分自身が2件の被害事件から10年以上沈黙のなかにあり、それ自体に苦しみつつも、ようやくその時期の自分を、少しずつ認めてあげられるようになってきているような状態だからです。

 ウネリウネラでは今後、性暴力をめぐる通信の発行と小さな勉強会も企画しています。ご要望があれば、お話会なども企画できます。特に、小規模な会でしたら、積極的にお受けできますので、ご相談ください。

(お問い合わせ)uneriunera@gmail.com(担当・ウネラ=牧内麻衣)

 

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